溶連菌感染症

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溶連菌感染症

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症とは

溶連菌感染症は、A群β溶血性連鎖球菌(通称:溶連菌)による感染症です。かつては恐れられた伝染病でしたが、現在は適切な治療法が確立されています。この感染症は約2~5日の潜伏期間を経て発症し、主にのどの痛みと高熱を特徴とします。また、手足に小さな赤い発疹が現れたり、舌の表面に赤いぶつぶつ(苺舌)ができたりすることもあります。
興味深いことに、溶連菌感染症では一般的な風邪やインフルエンザと異なり、咳や鼻水といった症状があまり見られません。この特徴は、診断の際の重要な手がかりとなります。

溶連菌感染症の特徴のまとめ
潜伏期間 約2~5日
主な症状 のどの痛み、高熱、発疹
特徴的な症状 苺舌(舌の表面に赤いぶつぶつができる)
特記事項 咳や鼻水が少ない

溶連菌感染症のおもな症状

症状は、重度の風邪やインフルエンザと似ている場合があります。特に11月から2月の冬季は、インフルエンザとの判別が難しくなります。そのため、正確な診断のためには、医師に詳細な症状を伝え、適切な検査を受けることが重要です。

  • 全身倦怠感
  • 高熱(38℃以上)
  • 嚥下痛(唾を飲み込む際の痛み)
  • のどや扁桃腺の腫れ
  • 口内の白斑
  • 大関節(腰、肘、膝、足など)の痛み
  • 手足の小さな赤い発疹
注意すべきポイント

咳、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの症状は比較的少ないのが特徴です。

流行時期と感染経路

溶連菌感染症は主に11月から4月にかけて流行します。しかし、この期間外でも感染する可能性はあるため、年間を通じて注意が必要です。

感染経路には主に二つ

一つは感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染、もう一つはタオルや食器などを介した接触感染です。家族内での感染率は20~60%と高いため、家族の誰かが感染した場合は特に注意が必要です。

溶連菌感染症の検査と治療

溶連菌感染症の診断には、簡易検査キットを使用します。この検査はインフルエンザの検査と同様に、約15分で結果が判明します。
治療には主にペニシリン系の抗生物質(サワシリン、ワイドシリンなど)を使用します。ペニシリンアレルギーがある場合は、エリスロマイシンやクラリスロマイシンなどの別の抗生物質を使用します。また、セフェム系の抗生剤を使用することもあります。

溶連菌感染症治療で大切なポイント

溶連菌感染症で重要なのは、
症状が改善しても処方された薬を最後まで
服用すること

ペニシリン系であれば10日間、セフェム系であれば7日間の服用が必要です。中断すると再発や合併症のリスクが高まるため、必ず医師の指示通りに服用を完了してください。

感染予防と隔離

溶連菌感染症の予防には、
マスクの着用、
手洗い・うがいの徹底、

個人用タオルの使用が効果的

感染が確認された場合は、抗生物質の服用を開始してから24時間経過し、かつ発熱や他の症状が消失するまで、会社や学校を休むことが推奨されます。ただし、職場や学校によって規定が異なる場合がありますので、それぞれの規定に従ってください。

お電話

06-6912-4544