- HOME>
- 中耳炎・副鼻腔炎
中耳炎
中耳炎とは
中耳炎は、鼓膜の内側にある中耳腔という空間に炎症が起こる病気です。子どもは耳管(鼻と中耳をつなぐ管)が大人より短く太いため、風邪などの際に細菌やウイルスが鼻から耳に入りやすく、中耳炎を起こしやすい構造になっています。
中耳炎の主な症状
- 耳痛
- 発熱
- 耳が詰まった感じ
- 聞こえにくさ
- 耳からの膿(進行すると)
小さな子どもの場合、こんな行動にはご注意を
- しきりに耳を気にする
- 突然泣き始める
- 機嫌が悪い
- ミルクの量が減る
中耳炎の診断と治療
問診
症状の経過や様子をくわしくお聞きします。
視診
鼓膜の状態を観察します。
治療
- 軽症(多くはウイルス性)の場合には鎮痛薬で様子を見ます。
- 中等症以上(細菌感染の疑い)には抗菌薬を使用します。
中耳炎でご注意いただきたいポイント
- 重症化すると聴力障害の可能性があるため、早めの受診が大切です。
- 繰り返す中耳炎の場合、原因を特定し治療をすすめるためにくわしい検査が必要なこともあります。
副鼻腔炎
副鼻腔炎とは
副鼻腔(顔の骨の中にある空洞)の粘膜に炎症が起きる病気です。4週間以内のものを急性副鼻腔炎、それ以上続くものを慢性副鼻腔炎(蓄膿症)と呼びます。
副鼻腔炎の主な症状
- 黄色いドロッとした鼻汁
- 鼻詰まり
- 顔の痛み(額や鼻の周りを押すと痛む)
- 頭痛
- 長引く咳(後鼻漏による)
- いびきの悪化
副鼻腔炎の診断と治療
問診
症状の経過や様子をくわしくお聞きします。
検査
必要に応じて鼻腔粘膜の培養検査やアレルギー検査をおこないます。
治療
- 急性の場合、多くは自然に治りますが、症状が強い場合は抗菌薬を使用します。
- その他の場合には、ネブライザー(吸入療法)や点鼻薬を使用することもあります。
副鼻腔炎の予防と日常のケアのポイント
風邪予防
手洗い、うがい、適切な湿度管理を心がけましょう。
予防接種
インフルエンザや肺炎球菌のワクチンは定期的に接種しましょう。
鼻のケア
正しい鼻のかみ方を教えましょう(片側ずつ、やさしく)。
乳児の場合は専用の吸引器を使用しましょう。
生活習慣
十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
中耳炎・副鼻腔炎でよくある質問
中耳炎や副鼻腔炎の症状が気になる場合は、早めに受診することをおすすめします。磯川医院では、お子様の耳や鼻の症状に関する相談を承っております。お気軽にご相談ください。
プールや入浴は大丈夫ですか?
中耳炎や副鼻腔炎の症状がある間は控えめにしましょう。回復後は医師に相談の上、再開してください。
子どもがうまく鼻をかめません。どうしたらいいですか?
コツを教えてあげましょう。片側ずつ、口を閉じてやさしくかむように指導してください。小さな子どもの場合は専用の吸引器を使用するのも良いでしょう。