Interview

ドクターズインタビュー

院長

磯川 貞之Sadayuki Isokawa

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ドクターズインタビュー

磯川医院では、子供たちの健やかな成長を願い、単に病気を治すだけでなく、子供たちのwell-beingを全面的にサポートする診療を心がけています。そこで今回は、磯川医院の院長 磯川 貞之先生に小児科医を志したきっかけから、日々の診療で大切にしていることまで、幅広くお話を伺いました。

小児科医を目指したきっかけ

小児科医を目指したきっかけ

小児科医を目指したきっかけ

医師になったのは、父親の影響があります。内科系外科系かというと、やっぱり自分は絶対内科系の方の人間なのだろうと思っていました。大学で座学や病棟実習を経験する中で、特に小児科に興味を持ちました。実は、大学を出てからは主に血液・悪性腫瘍・膠原病などを専門に見ていました。小児がんや白血病の患者様に対する化学療法や骨髄移植などもおこなっていました。こういった経験を通じて、さまざまな合併症や感染症、予防接種の問題、さらにはアレルギーの問題など、小児科の幅広い分野に触れることができました。
大人と比べて、子供は必ず成長していきます。例えば、長期入院している白血病や膠原病の子供を1年ぶりに見ると、確実にみんな成長しています。ここが小児科医の非常にやりがいを感じる部分であり小児科医を目指したきっかけでもあります。また、健康な大人になるためには、子供の頃からの健康が重要です。実は最初から「子供が大好き」で小児科医を志したというわけではなかったのですが、子供の成長や発達をサポートできることに喜びを感じるようになりました。

小児科医の役割と診療で心がけていることについて教えてください

小児科医の役割と診療で心がけていることについて教えてください

小児科医の役割と診療で心がけていることについて教えてください

小児科医の役割は単に病気を
治すだけではありません。

子供たちのwell-being、つまり身体的、精神的、社会的に良好な状態を全面的にサポートすることが大切だと考えています。
来院されるお子様は、病院に来ることが楽しみだと感じていることはほとんどないでしょう。そのため、恐怖心を抱かせないことや丁寧な声かけ、顔を見てコミュニケーションを取るなど工夫をするようにしています。お子様が嫌々来て、そのまま帰ってしまうことがないようにすることで、病院への抵抗感やマイナスイメージを少しでもなくせるようにしたいと思っています。

診察の際には
子供たちの自己肯定感を
高めることも心がけています。

例えば、前回の診察時に泣いていた子が今回は泣かずに来られたら、「前はできなかったことができるようになったね」と声をかけるようにしています。小さな進歩や頑張りを認めることで、子供たちの自信につながると考えています。
さらに、子供たちの達成感を大切にしています。診察や処置の後には、「頑張ったね」「えらかったね」といった言葉をかけ、子供たちの勇気や努力を認めるようにしています。このような関わりを通じて、子供たちが自分の成長を実感し、前向きな気持ちで診察を受けられるよう努めています。

これらの取り組みは全て、子供たちのwell-beingを促進することにつながります。単に病気を治すだけでなく、子供たちが心身ともに健康で、社会的にも充実した生活を送れるよう、総合的なサポートを心がけています。

小児科と内科の違いはなんでしょう?

小児科と内科の違いはなんでしょう?

小児科と内科の違いはなんでしょう?

小児科と内科では、患者様へのアプローチが大きく異なります。小児科医は子供の総合医としての役割を担っています。子供の病気は1つの症状だけでなく、全身に影響を及ぼすことが多いため、総合的に診る必要があります。
例えば、鼻水が出ている子供を診る場合でも、鼻だけでなく、耳や胸の音を聞き、お腹も触診します。また、小児科では発達の問題やアレルギー、運動機能など、さまざまな側面を考慮しながら診療をおこないます。
一方、内科では専門分野がより細分化される傾向にあります。大人の患者様は症状が比較的限局していることが多く、専門的なアプローチが必要になることがあります。
また、小児科では子供の成長に合わせて長期的な視点で診療することが重要です。例えば、乳児期の体質や経験が、大人になってからの健康状態に影響を与えることもあります。そのため、小児科医は現在の症状だけでなく、将来の健康も見据えて診療をおこなう必要があります。

このホームページをご覧の方へのメッセージ

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昔に比べると、子供たちの病気は明らかに減ってきています。しかし、私たち小児科医の役割は、単に病気を治すだけではありません。子供たちが「well-being」な状態で成長できるよう支援することが大切です。これは肉体的な健康だけでなく、精神的、社会的、さらには経済的な面も含みます。
特に重要なのは、子供たちが3歳くらいまでに十分な肯定感を持って人に接する経験を積むことです。3歳児神話を全面的に肯定するわけではありませんが、この時期の経験は非常に大切です。
また、子育てに絶対的な正解はありません。しかし、「ありがとう」「ごめんなさい」といった基本的なコミュニケーションを大切にすることは、子供の成長にとって非常に重要です。
私たち医療者にできるのは、アドバイスをご提供することだけです。実際に実践するのは保護者の皆様です。医療者からのアドバイスに耳を傾け、それを実践していく姿勢も大切です。お悩みのことは、まずはご相談ください。一緒に子供たちの健やかな成長を支えていきましょう。

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