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発達障害(神経発達症)
磯川医院では、発達障害(神経発達症)に関する診療と相談をおこなっています。お子様の成長や発達に関する不安、学習や対人関係の困難さ、行動面での気がかりなどがございましたら、ぜひご相談ください。
発達障害とは
発達障害(神経発達症)は、生まれつきの脳の働きの特性により、行動や情緒、学習面などにさまざまな特徴が見られる状態を指します。次のような種類があります。それぞれの特性は成長とともに変化することがありますが、青年期や成人期にも続くことがあります。早期からの適切な支援により、お子様の能力を最大限に伸ばし、自尊心を育むことができます。
自閉スペクトラム症(ASD)
- コミュニケーションや対人関係の困難さ
- 興味や行動の偏り、こだわりの強さ
- 感覚の過敏さや鈍感さ
注意欠如・多動症(ADHD)
- 注意力や集中力の持続が困難
- 多動性(落ち着きのなさ)
- 衝動性(考えるより先に行動してしまう)
限局性学習症(LD)
- 読む・書く・計算するなどの特定の学習に困難を示す
その他
- 知的能力障害(知的障害)
- チック症(音声チック、運動チック、トゥレット症)
発達障害の症状と気づきのポイント
発達障害は年齢に応じた特徴が見られることがあります。
乳幼児期
- 視線が合いにくい、名前を呼んでも振り向かない
- 言葉の発達の遅れ、または特異な話し方
- 特定の音や触感に過敏に反応する
- 同年代の子どもとの交流が少ない
学童期
- 授業に集中できない、忘れ物が多い
- 読み書きや計算に特異的な困難がある
- 友人関係の構築や維持が難しい
- 特定の興味に没頭し、他のことに関心を示さない
思春期
- 複雑な社会的状況の理解が難しい
- 学業成績の低下や不登校
- 感情のコントロールが難しい
- 将来の計画を立てることが苦手
磯川医院の発達障害についての取り組み
発達障害は一つの病気ではなく、さまざまなパターンがあります。早期発見と適切な支援が重要ですが、その子の個性を尊重することも大切です。療育を受けることで、社会に受け入れられるためのスキルを身につけることができます。ただし、発達障害の診断や療育について、保護者の方に伝える際は言葉を慎重に選ぶ必要があります。また、知能の高い子供の場合、発達障害が見過ごされることもあるので注意が必要です。
発達障害の診断
詳細な問診
発達歴、現在の状況、家庭環境など、詳しくいつも一緒にいる方からお聞きします。
行動観察
診察室でのお子様の様子、対人関係の特徴など観察します。
心理検査
- 新版K式発達検査(幼児~小学校低学年向け)
- WISC-IV知能検査(5歳0か月~16歳11か月向け)
必要に応じた医学的検査
特別な検査が必要な場合には、速やかに検査ができる医療機関へご紹介させていただきます。
支援と治療
発達障害への対応は、以下の3つの柱を中心におこないます。
環境調整
- 学校での適切な支援(特別支援教育、通級指導など)
- 家庭での関わり方の指導(ペアレントトレーニングなど)
スキルトレーニング
- ソーシャルスキルトレーニング
- 学習支援
- 感覚統合療法
- 作業療法
薬物療法
- 注意力や衝動性の改善
- 不安や抑うつ症状の軽減
- その他の症状コントロール
ご家族へのサポート
当院では、発達障害のあるお子様を育てるご家族への支援も重要と考え以下のようなサポートをご提供しています。特にこのペアレントトレーニングには当院として今後ますます力を入れていきたいと考えています。
- 障害に関する正しい知識と理解の促進
- 家庭でのかかわり方のアドバイス
- 利用可能な社会資源の情報提供
- 保護者同士の交流の場の紹介
発達障害は決して珍しいものではありません
早期発見・早期支援が重要ですので、少しでも気になることがあれば、ためらわずにご相談ください。磯川医院では、お子様の健やかな成長と、ご家族の皆様の安心をサポートいたします。一人ひとりの子どもたちが、その子らしく輝ける未来を目指して、専門的な支援を今後もご提供してまいります。