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水疱瘡
水疱瘡とは
水疱瘡は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。主に子どもがかかる病気として知られていますが、大人がかかると症状が重くなることがあります。
感染の広がり方
水疱瘡は非常に感染力が強く、家族内では90%以上の確率で広がります。感染した人は、発疹が出る1〜2日前から、かさぶたになるまでの4〜5日間、周りの人にうつす可能性があります。
水疱瘡の症状
発疹が出る前に、軽い発熱やだるさを感じることある
赤い斑点ができ、すぐに水ぶくれ(水疱)に変わる
水疱は体中に広がり、特に胴体に多く現れる
水疱はやがてかさぶたになる
水疱瘡は、新しい発疹が次々と現れるため、
赤い斑点、水疱、かさぶたが同時に見られるのが特徴
通常、症状は2〜3日程度で落ち着きますが、かゆみが強く、不快感を伴います。
合併症
多くの場合、水疱瘡は自然に治りますが、まれに合併症を起こすことがあります。
- 皮膚の二次感染
- 肺炎
- 脳炎(特に小脳炎)
- 免疫力の低下している人では重症化の可能性がある
水疱瘡の診断
水疱瘡は、特徴的な発疹の様子から、通常は見た目で診断できます。必要に応じて、水疱の内容物を調べたり、血液検査をおこなったりすることもあります。
水疱瘡の治療
外用薬
かゆみを抑えるためのローションを塗ります。
抗ウイルス薬
重症の場合や免疫力が低下している人には、アシクロビルという薬を使うことがあります。
解熱鎮痛薬
熱やだるさを和らげるために使用しますが、アスピリンは避けます。
水疱瘡の予防
水疱瘡の予防には、ワクチンが有効
ワクチンの特徴
- 1歳以上の子どもで、まだ水疱瘡にかかったことがない人に予防接種がすすめられています。
- ワクチンを受けても軽い症状が出ることがありますが、通常の水疱瘡よりずっと軽くすみます。
- 水疱瘡にかかった人と接触した後72時間以内にワクチンを受けると、発症を防いだり症状を軽くしたりできる可能性があります。
学校や保育園での対応
水疱瘡は、感染症法において「5類感染症」に分類されています。学校や保育園では、水疱瘡は「第2種の感染症」として扱われます。水疱瘡にかかった場合、すべての発疹がかさぶたになるまで、学校や保育園を休む必要があります。ただし、医師が感染の恐れがないと判断した場合は、それより早く登校・登園できることもあります。水疱瘡患者と同居している人は、医師が感染の恐れがないと認めるまで、登校・登園を控える必要があります。ただし、過去に水疱瘡にかかったことがある人や、ワクチン接種を受けている人は、通常、登校・登園が可能です。