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アデノウイルス感染症
アデノウイルス感染症とは
アデノウイルス感染症は、高熱と喉の症状を特徴とする感染症です。”夏のインフルエンザ”とも呼ばれ、主に夏季に流行しますが、冬にも見られます。アデノウイルスには約50種類のタイプがあり、咽頭炎や結膜炎だけでなく、胃腸炎、肺炎、膀胱炎なども引き起こす可能性があります。
最も一般的な症状は咽頭炎ですが、結膜炎を伴う場合は咽頭結膜熱(プール熱)と呼ばれます。名前にプールとありますが、プールに入らなくても感染する可能性があります。
このような場合には、速やかに医療機関を受診しましょう
- 症状が日に日に悪化していると感じる場合
- 38度以上の熱が3日以上続く場合(元気があっても受診が必要です)
感染経路について
アデノウイルスは口、鼻、喉の粘膜、または目の結膜から体内に侵入します。主な感染経路は飛沫感染ですが、目ヤニや便からの感染もおこります。
- ウイルスは咽頭から1~2週間、便から3~5週間排出され続けます。
- 潜伏期間は5~7日です。
アデノウイルス感染症の主な症状
発熱
38~40度の高熱が4~5日、時には1週間以上続くことがあります。これはアデノウイルス感染症の最も特徴的な症状です。
咽頭炎
喉や扁桃が腫れて真っ赤になり、強い痛みを伴います。溶連菌感染症と似た症状を示すことがあります。痛みのため、食欲が低下することもあります。
結膜炎
目の炎症が見られ、痛みやかゆみ、目ヤニが生じます。通常、片目から始まり両目に広がります。
アデノウイルス感染症の治療
残念ながら、アデノウイルスに対する特効薬はありません。主に対症療法がおこなわれ、体の免疫力が高まるのを待ちます。高熱が1週間以上続く場合は、入院が推奨されることもあります。
食事と水分補給に注意しましょう
高熱とのどの痛みにより食欲が低下するのは自然なことです。無理に食べる必要はありませんが、次のような食品がおすすめです。
食事
- プリン、ゼリー、アイスクリーム
- 冷ましたおじや、豆腐
- 冷めたグラタン
水分補給
- 経口補水液(OS-1、ソリタ顆粒など)
- 麦茶、ミネラルウォーター
- 牛乳
- 冷めた味噌汁やポタージュ
アデノウイルス感染を予防するための大切なポイント
- 手洗いとうがいの徹底(15~30秒間、手をよくもみ洗い)
- 感染者との密接な接触を避け、タオルなどの共用を控える
- プールを利用する場合は、十分な塩素消毒を確認し、使用後はシャワーを浴び、目を洗い、うがいをする